スケート:国別対抗2013

フィギュアスケート国別対抗2013を観戦してきました。

選手は全体的にお疲れのようでしたし、浅田真央なんて明確に「手負いの白鳥」といった風情でしたので、選手にとっては、ここでもう一試合、というのはそりゃもう大変なことなんだなあ、と思ったりするのですが、それでも国別には国別の、独特の雰囲気と言う物があって(主にキスクラ)私はこの大会、そんなに嫌いじゃない。

もうちょっとストレスがかからない方法はないものか、だとか、最初に流れる君が代にはやっぱり違和感を覚える、だとか、思うところは色々あるけれど。

既にCSで全種目放送もされたので見た人は見たでしょうし今更あれこれ言うようなこともないので、一ヶ月たって、印象に残ったこと、記しておきたいことをいくつか。

☆佐藤先生可愛かった

☆ウィバポジェのSD、FDが生観戦できてよかった!誕生日イベントも参加できて嬉しかったです。カナダのWケイトリン、そしてメーガンは想像の10倍可愛いです。

☆パトリックのキスクラの様子や、インタビューでの彼をみていると、パトリックってとっても面倒見がよく、サービス精神も旺盛で、気もまわるいい子なんじゃないかな、と思います。フレンドリーで。今回演技は残念な結果になってしまいましたが、滑りは本当に異質で、リンクが本当に小さく見えました。

浅田真央は、もう完全に手負いの白鳥、といった感じでした。ステップ、全然動けてなかったし。私はこの白鳥の「3loで始まる」と言うのがかっこよくてゴージャズで好きだったし、SPもFPも、3Aが入ったら、スピードは全体的に落ちた気がするし、スピンも疲れ果ててる、感じが気になっています。

☆ケイトリン・オズモンドのカルメン。冒頭、あんな風に、小さく足首を動かしていた、なんてこと、知りませんでした。あ、あの顔に夢中になってしまって……!よく見たら細かい動きがたくさん入ってて、それがとってもおしゃれなプログラムでした。

☆マエ・シレテ選手のFP。彼女に、このプログラムをすべらせようと思った人は天才だと思いました。

☆中国のペア彭程/張昊組は、リフトや投げ技なんかは、綺麗なんだけど、サイドバイサイドのステップなんかで、ペンちゃんがついて行くのが大変、と言った風情で、あれだけの体格差、そして経験値の差は、やはり滑りに出るのかな、大変だな、なんて思ってたんですが、FPでは「ぺんちゃん、がんばった!!」という滑りを披露していて、なんかもう……ぐっと来ました。がんばって欲しい。

☆リード組のFD、最初の始まった瞬間から「これは!」と涙ぐんだのは私です。最初のリフトは、シーズン1で美しい!と思いましたし、最初から最後まで、柔らかくて、でも力強くて、音楽に乗っていて、世界選手権の結果の後、この滑りが見られたこと、本当に嬉しく思いました。キスクラで得点が出た後、客席から「がんばった!」と言う声がかかって、キャシー達はわからなかったかもしれないけど、でも、会場中がそんな気持ちだったのではないか、と思います。あの時、声をかけた人にお礼を言いたいです。よくぞ言ってくれました、って。

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しかし、何度観ても、生で観戦した後、テレビで同じ滑りを観ると、テレビと生じゃ全然違う、と言う事に驚きます。本当に、席種に関係なく、2階の後ろの方の席だって充分。でも席がなあ、なんて言ってないで、どんどんチケット取るべきだ、と毎度思います。あの場にいること、が大事、と言う場面は多いし、そうじゃなくても、目の前ですべることのダイナミックさよ。かっこいいんだ、選手。

 媒体が違うので当たり前と言えば当たり前ですが、「滑る」と言う事の、かなり本質的な情報ースピードや、なめらかさと言った物は、テレビではほとんど伝わりません。なめらかさや、スピードといったスケートの質。選手が、あの広いリンクをどう使っているのか、という情報。一蹴りでどこまで伸びて、その伸びにどれくらいストレスがかかっていて、それを4分強続けることの大変さ。

あの広いリンクをとても小さく魅せてしまう滑りをする選手、と言うのがいるのだけど、それがテレビではなかなかわかりにくい。画角が違うからです。フィギュアスケートの画角は、あくまで広いリンク全体と選手、であって、それが目に入ってないとわかりにくいことがたくさんある。あの広いリンクですべる選手を観ていると、転倒なんて、大したミスでもない、と言う印象を受けることにも驚きます。飛び上がるんだから、転ぶこともあるでしょうよ、といった感じ。そんなことより、転倒の後、演技が小さくなってしまったり、疲れ果てて動きが悪くなる、事の方が重大で大きなミスだと感じます。

逆に、テレビで観てもわかるくらいスピードがある、だとか、スケートが美しい、と言うのはかなり「素晴らしい」状態なんだ、と言う事もわかりました。今年は、全日本もGPFも世界選手権も日本で、と言う事で(しかもソチで引退で有終の美で、的なあれで)チケットが全く取れる気配はしませんが、が、がんばりたいと思います。