言いがかりはどっちだよ、って話

高確率で「産みたい」けど「産めない(かもしれない)」私は、大島美幸鈴木おさむの出産に対して全く何の興味もないんだけど、一体実際「産めない」人たちのどれくらいの割合の人間が「産めない人間の気持ちを考えろ」って言っているのですか?
非難殺到って全体のどれくらいの割合?記事を書いた人が批判したいだけじゃなくて?

個人的に子どもの話題から目をそらしたい気持ちがないかって言われると、そりゃある。
でも、基本、そっと目をそらすよ。
配慮をしてくれって言う人が0だとも思わないけど、殺到って言うほど、本当に「産めない人の気持ちを考えろ」が、この放送に対する批判の多数派なのでしょうか。

と、思って件の記事を読んでみると、「殺到」といえるだけの数も、データも、根拠もないのでした。

まず、記事のタイトルがそのコメントをピックアップしているだけで、特別「殺到した」という根拠もありません。そこに取り上げられたコメント自体は3つあって、3つのうち2つは要約すると「気持ち悪い」とか「見たくない」で、この二つ、なんならまとめて「見たくない」でいい気がするので、どちらかというと殺到している非難は「見たくない」じゃないんですか?

実際、Twitterでも探してみたけれどをみたけれど特別「産めない人に配慮しろ」なんてtweetは見つからなかったし。


これは単純に、乙武さんが、雑な記事を、雑なリテラシーで読んで、拡散しただけ、なのではないのでしょうか。それこそ、「言いがかり」なのでは……。

この雑な記事を、そのまま読むなら、3つのコメントのピックアップの後は「非難コメントは枚挙にいとまがないようだ」とか言ってるわけで、そもそも本当にこんな批判あるの?と言うような記事だと思いますし、この流れで、産めない女性が酷い言いがかりをつけてる!って話にしちゃうことに、ふざけるな、と言いたい。私は。

根拠となる数字もなく、コメントのうちの一つにそういう物があった、と読める程度の記事で産めない人間が自分たちに配慮を求めて非難しているのだ、と言う話にするのは、ミスリードでしょう?

これが、どれだけ、「産めないかも」という現実を考える人の心を抉るか、想像もできないのでしょうか。配慮を求めてるんじゃない。実際ナイフもって抉ってるんですよ。

雑な記事を雑な読みかたして、「産めない人たちは、こういう思いでいるだろう」って勝手に納得して、あるかどうかもわからない、記事を読む限り、証拠も情報も揃ってない人を犯人に仕立て上げて、批判する事は、恐ろしい事じゃないですか。

この手のネットニュースで、一つ一つ、数字を出せって言うのは、もちろん無理な話だから、こういう記事は、そういう物、なんだけど、こういう記事を、そうは受け止めずに、非難してる人がいるかどうかも考えずに、「なんでもかんでも非難して」なんて、非難する風潮を批判してるの、ちゃんちゃらおかしいよ。

*実際殺到があったかどうか、と言う事よりも(いや、なさそうだよ?と思ってるんだけど)(調べようがないので)あの記事で、「『産めない人に対する配慮がない』と言う非難が殺到してる!」ってなるのは、違うんじゃないか、って話です。

子育ての話題に、笑えない気持ちでいたり、だけど、気を使わせるつもりなんかなくて、ただただ、そういう気持ちがある、事を受け止めて、自分自身で折り合いを付けてるようなことなんだけど、そういう人は、きっと、周りに、何も言って、ないよ。折り合いを付けてる人ほど、何も、言ってないと思う。