スケートアメリカ:男子シングル

スケートアメリカについて記しておきたい、と思っていたのに、スケートカナダも終わって今週は中国杯。ぼんやりしていると、シーズンは瞬く間に過ぎ、いつの間にか終わってしまうだろう。大変。

そのような訳で、今更ではあるがスケートアメリカの実況のようなつぶやきをいくつか。


男子シングル1位:町田樹(SP:East of Eden FP:Firebird

昨季も、上手くなった、とは呟いていたが、今シーズンは、彼の表現したい事とそれを助ける技術ががっぷり組み合った、という気がする。表現をしたいものがあればあるほど、基本的な技術がしっかりしていた方がいいに決まっているし、彼はずっと踊りたそうな、格好よく決めたそうな、表現したい事がたくさんありそうな、そういう滑りだった。以前までは、その表現したい事に対して、技術(を習得する事で得る自信も含めて)が追いついていない気がしており、そこが残念だと思っていたが、ここに来て、きちんとピースがはまった気がする。

だからこそ、このシーズンの始まり方に、興奮したし、町田樹のこれからにわくわくする。

そんな興奮した私の、町田樹FP直後のつぶやきをどうぞ。


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ひいいいい!最後の挨拶までかっこいい。ここまで!ここまでが演技です!

演技後、リンク中央に戻る時の男気溢れる顔…た、高倉健?人を殺しそう…

やくざ映画時代の健…からの、会場全体のお客さんを高みから抱きしめるような挨拶…

「不器用ですから…」「こういう形でしか…」かっこいいいいい!

 

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それから、リュウコーチかっこいい。

 今シーズンは、このタイミングで「いい演技」をしても「悪い演技」をしても、どっちにしろ心配になる、と思うので、あまり心配しないようにしようと思っています。高橋大輔の話です。

先にネットで「良くなかった」という記事が出ていたので、心乱されかけたのだが、実際の映像ではそこまで悪いと思わなかった。なにより、プロトコルを見たらジャンプの失敗に相応の減点がされているだけで、PCSでの評価は高いし、ステップ、スピンも悪い評価を受けている訳ではない。割と弱気な発言が多いのでドキドキするが、彼ならどうとでもするだろう。昨シーズンの衣装だって、どうにかしたんだし。

 

小塚崇彦については、衣装の事ばかりを考えさせられた。

JapanOpenで物議を醸し出した「ガンダム」「サイズの合ってないアカパン」は、たぶん、インナーアージの衣装だと思うのだが、さすがに五輪シーズンの勝負プロに全然違うプログラムの衣装を持ってくる、とは考えがたく、ましてやFPは昨シーズンからもちこしのロンカプを踊るわけで、これは何か…トラブルなのかな、トラブルだよね?トラブルであって!と祈った、そんなJapanOpen…。オフシーズンに筋肉トレーニングをしすぎて太ももがやばい、ジーンズぱつんぱつん、とか言っていたので、去年のロンカプではサイズが合わず、直しも間に合わず、サイズの合ってないインナーアージを着てた、ということになってた。私の脳内では。

実際、FPは、すっきりといい衣装になってよかったと思う。

CaOIでみたSPの衣装も、酷い、と評判だったのだが、スケートアメリカでは、思ったより変に見えなかった。何故だろう、と考えてみたら、ズボンの、黄色いラインが消えていた。恐るべしズボンのライン。男子選手は一刻も早くズボンラインの呪縛から解き放たれるべきである。

「上半身はベストなのジャケットなの」議論に関しては、「前掛け」ということでいいのではないか、と思っている。

アダムリッポンが男前になっていた。ジェイソン・ブラウンは上手な子だと思った。アメリカ男子の五輪争いも、混沌としてまいりました…

この戦いの中に、デニス・テンとブライアンがいたら、どうなっていただろう。