もしかして、最後になるかもしれない生理と綿菓子のようなパンツ、実感するともう一歩も進めない、と思うこと

もしかして、これが貧血?

寒いわけでもないのに背骨がゾワワワワっとして、脚や腕がだるく、手の先、指、足の先に力が入らない。自分のものじゃないみたいに感じる。そういうことは、今までにもよくあったけれど「だるいなあ」で済ませていた諸々に、「これが原因っぽいな」という知識が結びついて、あ、そうかも、という実感。

熱っぽいなあ、と思いつつも、動けてはいたところに、熱を測って数字で「熱があること」を突きつけられたら、急に寝込んでしまうことがあるように、「あなたの子宮に、かなり大きな筋腫がありますよ」「貧血その他諸々の不調も数字に現れていて、原因はおそらくこれですよ」と専門家から示されたら、張っていた気持ちが解けたというか、家事も仕事も、全く普通通りにはできなくなってしまった。

すべての不調は、私の気のせいなんかではなく、我慢が足りないのでもなく、痛くて不快で当たり前なんだ、と思ったら、バタンと倒れて、回復を待つべきなんじゃないかな、と素直に思えた。実際に、無理が効かないし、動かないのだ。

最初の病院を決める時、とにかく、痛みや辛い症状を突き離さない医療機関を選ぼうと思った。それにはやはり、女性医師の方がいいだろうと思えたので(確率の問題ね)、女性医師に拘ったのだけど、これは本当に「当たり」だった。とにかく、先生も看護師さんも、私の痛み語りに「うん、うん」と頷いてくれた事が、随分と力になったのだ。後ろで話を聞く看護師さんに至っては、どんどん眉間に皺がより、辛そうな表情を浮かべながら頷いており、途中で、もしかしてそういう係の人なの???と思ったくらいだった。でも、そのおかげで、余すことなく、「痛い」も「辛い」も言えたと思う。「これ、ずっと痛かったでしょう」「来てくれて本当によかったよ」と言われた時はちょっと泣きそうになってしまった。だって、辛かったんだもん。

そんなわけで、周期と体の調子を見ればわかっていたことだが、今月の生理が来た。夫に「もしかしたら、人生で最後になるかもしれない生理が来たよ〜」と報告したら、「あ、本当だね〜。感慨深いね〜」と言われた。

注文していた入院・術後用のパンツが届く。5枚で2000円。回復手術をした人の手記を読むと、術後はパンツのゴムが痛くて切った、という人もいたので「しめつけない」「綿素材」(レースとかきつそう、とおもって。今でもきつい時あるし)で選んだら、綿菓子みたいなパステルピンク、パステルブルー、白、パステルイエロー、グレーのパンツが届いた。その様はまるで、今流行のレインボー綿菓子。これに尻を入れるのかあ。